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妊娠を望んでいるにもかかわらず、なかなか授からない場合に検討されるのが「不妊治療」です。
しかし、「どのような治療を行うのか」「いつから始めるべきなのか」「費用はどのくらいかかるのか」など、疑問を抱く方も多いでしょう。
現在、不妊治療は医療技術の進歩により多くの選択肢があり、2022年からは保険適用の範囲も拡大されています。
本記事では、不妊治療の基本的な考え方や治療の流れ、費用の目安に加え、妊娠率を高めるための体づくりについて分かりやすく解説します。
【この記事の監修医師】
片山典子医師 婦人科・産婦人科医
【この記事で分かること】
目次
不妊治療を検討する前に、まずは「不妊」の定義や原因について理解しておくことが大切です。
不妊治療の「不妊」とは、避妊をせずに一定期間夫婦生活を続けているにもかかわらず、妊娠に至らない状態を指します。
日本産科婦人科学会では「1年間妊娠しない場合」を不妊の目安としています。
不妊の原因は女性だけでなく、男性側にもあることが少なくありません。
女性側の原因としては排卵障害や卵管・子宮などの問題、男性側では精子数の減少や精子の運動率低下、精子の形態異常などが主な原因として挙げられます。
さらに、検査をしても原因が特定できない「原因不明不妊」と呼ばれるケースも存在します。
不妊治療の目的は、妊娠を妨げている要因を見つけて対処し、妊娠の可能性を高めることです。
原因や年齢、体の状態などによって適した治療方法は異なるため、医師と相談しながら治療方針を決めていきます。
不妊治療にはいくつかの方法があり、体への負担が少ないものから順に行われることが一般的です。
排卵日を予測し、受精しやすい時期に性交のタイミングを合わせる方法です。
基礎体温や超音波検査、ホルモン検査などを参考に排卵日を予測・特定し、その前後の期間に性交を行うよう医師が指導します。
比較的体への負担が少ないため、不妊治療の初期段階で行われることが多いです。
採取した精子を子宮内に直接注入する方法です。
精子が子宮の奥まで届きやすくなるため、軽度の男性不妊や性交障害などの場合に行われます。
薬を用いて排卵を促したり、排卵のタイミングを整えたりする治療法です。
排卵が起こりにくい場合や排卵のタイミングが不安定な場合に行われることが多く、タイミング法や人工授精と併用されることもあります。
体外受精(※1)や顕微授精(※2)など、体外で受精を行う高度な不妊治療です。
卵子と精子を体外で受精させた後、受精卵を子宮に戻すことで妊娠を目指します。
一般不妊治療で結果が出ない場合や、卵管の問題、重度の男性不妊などの場合に検討されます。
※1 体外受精:卵子と精子を体外で受精させ、受精卵を子宮に戻す方法。
※2 顕微授精:精子を1つ選び、顕微鏡下で卵子に直接注入する方法。
不妊の原因が子宮や卵管などの形態的な問題にある場合、手術が選択されることがあります。
代表的な手術としては、子宮筋腫の切除や子宮内膜ポリープの切除、卵管の癒着剥離などが挙げられ、これらの原因を取り除くことで自然妊娠や他の不妊治療の成功率が高まる可能性があります。
不妊治療の多くは「検査」から始まり、「タイミング法」「人工授精」そして「体外受精・顕微授精(生殖補助医療)」へとステップアップしていく流れが一般的です。
不妊の原因を調べるための検査で、女性ではホルモン検査や卵管検査、超音波検査、男性では精液検査などがあります。検査結果をもとに治療方針を決定します。
一般不妊治療とは「タイミング法」および「人工授精」を指し、まずはこれらの治療法から始めるのが一般的です。
体への負担が比較的少なく、自然妊娠に近い形で妊娠の確率を高められるのが特長です。
43歳未満で治療を開始していれば保険適用の対象となり、治療回数の制限はありません。
一般不妊治療で妊娠に至らない場合は、次のような高度生殖医療を検討します。
・体外受精
・顕微授精
高度生殖医療には保険適用の条件として年齢制限と回数制限が設けられており、医師と相談しながら治療方針を決定します。
不妊治療にかかる費用は治療方法や保険適用の有無によって異なります。
| 保険適用時の自己負担額 | 自由診療 | |
| 不妊検査費用 | 10,000円 | 20,000~30,000円 |
| タイミング法 | 5,000~ 8,000円 | 20,000円 |
| 人工授精 | 10,000~15,000円 | 30,000円 |
| 体外受精 | 150,000~200,000円 | 200,000~700,000円 |
| 顕微授精 | 150,000~250,000円 | 300,000~800,000円 |
| 凍結融解胚移植 | 50,000円 | 100,000~300,000円 |
| 男性不妊の手術 | 40,000~180,000円 | 250,000~450,000円 |
※治療費は目安であり、医療機関によっても費用は異なります。
2022年から不妊治療の保険適用が拡大され、体外受精や顕微授精などの治療も一定の条件のもとで保険が適用(原則3割負担)されるようになりました。
これにより、以前よりも治療費の負担が軽減されています。
【保険適用の条件】
一般不妊治療:年齢・回数の制限なし
高度生殖医療(体外受精・顕微授精):
年齢制限
・治療開始時の女性の年齢が43歳未満
回数制限
・初めての治療開始時点の女性の年齢が40歳未満:通算6回まで(1子ごと)
・初めての治療開始時点の女性の年齢が40歳以上43歳未満:通算3回まで(1子ごと)
※回数の定義:採卵準備のための投薬開始から、採卵、受精、胚培養、胚移植、そして妊娠判定までの一連のプロセスを1回とする
なお、人工授精をすれば必ず妊娠できるというわけではなく、1回の成功率は5~10%前後といわれており、数回~6回程度を目安に続けるケースが一般的です。
保険適応の回数制限は出産ごとにリセットされます。
経済的な理由で不妊治療を諦めてしまう方は少なくありません。保険適用に加え、以下の公的制度を事前に調べて活用してみるのもおすすめです。
妊娠できない状況は、それだけ体が弱っているという証でもあります。そこで不妊治療と同時に重要なのが、妊娠しやすい体づくりです。
妊娠には卵子や精子だけでなく、ホルモンバランスや子宮の状態、血流など体全体の状態も関係します。
そのため、不妊治療と同時に体調管理や生活習慣を整えることも重要です。
体の冷えや睡眠不足、食生活の乱れなどは体調やホルモンバランスに影響を与える可能性が高いです。
妊活では、体を温める生活習慣や十分な休養、栄養バランスのよい食事を意識することも大切です。
東洋医学では、特定の臓器だけではなく体全体のバランスを整えることが重要と考えられています。
漢方は個人の体質や体調に合わせて処方を調整し、体の状態を整えることを主軸としているため、妊活の分野でも自分に合ったセルフケアとして漢方を取り入れる方が少なくありません。
最後に、不妊治療について多く寄せられる疑問とその回答をご紹介します。
A.避妊をせずに1年間妊娠しない場合に不妊の可能性があるとされており、医療機関への相談が勧められています。
ただし、女性の年齢が35歳以上の場合は妊娠率が年齢とともに低下するため、妊娠を希望している場合は早めの受診がおすすめです。
A.数ヶ月で妊娠に至る場合もあれば数年かかる場合もあり、個人差があります。
この個人差とは、夫婦の体(土台)のことです。体力があるのか、体が冷えていないか、貧血はないか、炭水化物に偏った食事をしていないか、寝不足はないか、など観るべき点は多々あります。生活習慣を見直し、妊娠しやすい体づくりをすることが重要です。
A.精子の数や運動率などが妊娠に影響することもあるため、一般的には夫婦で検査を受けることが勧められています。
男女双方の状態を確認することで、より適した治療方法が選択しやすくなります。
A.もちろん併用できます。漢方サロンりんどうでは、医療機関での不妊治療と並行して、生活習慣の見直しや自分に合ったセルフケアをサポートしており、これまで10,000組もの妊娠報告をいただいています。
妊娠するための土台となるのは、すこやかな精子と元気な卵子と温かな母体です。
妊活や不妊治療を成功させるためには、ホルモンバランスや血流、体調など体全体の状態が大切で、食事内容や生活習慣を意識することが妊娠しやすい体づくりにつながります。
日本の医療レベルは世界トップクラスですが、不妊治療をしたからといって必ず成功するとは限りません。
さらに、多くの人は多忙な毎日を送っており、生活習慣の乱れから不眠や便秘、食欲不振、過食や運動不足による体重増加などの不調をそのまま放置しがちです。
漢方サロンりんどうでは、体に負担をかけない食事・生活習慣をお伝えし、弱っている内臓の働きを底上げしてくれる漢方のご提案が可能です。自分に合ったセルフケアを続けて夫婦共に体を整え、快食・快眠・快便の状態になった時に不妊治療に臨むことをおすすめします。
さらに、漢方サロンりんどうでは、妊活の手助けとなるサブスク型のオンライン妊活プログラムとして「妊娠力が爆上りする体質改善プログラム」を提供しています。まずは1ヶ月利用してみてください。妊活仲間の存在に励まされ、正しい知識が得られるコンテンツが満載です。
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