男性の妊活でできることは?精子の質を高めるサプリメント・生活習慣・食事を解説

妊活や不妊というワードを聞くと、女性のみが関係するものだと思われがちですが、実は男性の健康状態も大きく影響することをご存知でしょうか。
実際に不妊の原因の約半数は男性側にも関係するというデータもありますが、この事実は意外と知られていません。
そこで本記事では、男性ができる妊活の具体的な方法や精子の質を高めるサプリメントを解説します。

【この記事の監修医師】
片山典子医師 婦人科・産婦人科医

【この記事で分かること】

不妊原因の約半数は男性側にも起因

WHO(世界保健機関)では、不妊症に悩むカップルのうち約半数は男性側にも原因があると発表しています。
男性側の問題と聞くと、勃起や射精に問題がある性機能障害をイメージしがちですが、これは男性不妊の原因のわずか13%程度に過ぎません。原因のほとんどである80%以上を占めるのが、精子をつくる機能が低下する造精機能障害といわれています。
造精機能障害を発症すると、精子の量が著しく減少したり、運動率が低い精子が作られ妊娠率にも悪影響を及ぼします。

精子の質を上げるために取り組むべき生活習慣

男性の妊活とは、一言でいえば精子の質を上げることです。精子は男性の体から生み出すものなので、体調を整えることが土台となります。体は食べたものと生活習慣でできているので、ここを整えることが精子の質を上げるための対策になります。

良質な睡眠を確保

睡眠不足は男性ホルモンの一種であるテストステロンの低下を招くおそれがあり、精子形成への影響が考えられるため、十分な睡眠時間を確保しましょう。23時までに就寝すると、体内で損傷した組織の修復やホルモン造成につながることが期待されています。

禁煙

タバコは精子の量、正常形態率に悪影響を及ぼす研究結果があります。
精子の運動率低下も招き不妊の原因になるおそれがあるため、禁煙またはできるだけ本数を減らすことが望ましいといえます。

適度な運動

肥満と精子数の関係は明らかです。肥満(特にBMI25以上)は精子数、精液の濃度、精子の運動率を低下させ、精子のDNA損傷リスクを高めるなど、精液所見の悪化と密接に関連します。特に脂肪細胞が男性ホルモンを低下させ、精巣の働きを抑制します。
適度な運動と食事療法による体重の適正化を図れば、血流の改善も相まって精子数が改善する可能性があります。

サウナに注意

サウナのような高温環境下では精巣の温度が上昇し、造精機能と精子の質が低下するおそれが指摘されています。
昔の“ふんどし”は精巣に熱がこもらない合理的な下着でした。しかし、あえてサウナで高温にし、汗をかいて体内を脱水にすることは、多くの日本人には適さない健康法といえます。
また、サウナ後のビールはアルコールの利尿作用によって更に脱水になり、健康のためという目的から離れていきがちなため、特に妊活中は控えたほうが良いといえるでしょう。

精子は約2~3か月かけて作られる

男性の妊活で覚えておきたいのが、精子がつくられるサイクルについてです。精子は精巣で作られ始めてから成熟するまでに約74日かかるとされています。
つまり、睡眠不足や喫煙、過度な飲酒などの生活習慣も数か月後の精子の状態に影響することを意味します。
逆に言えば、食事や運動習慣を整えることで、数か月後の精子の状態が上向く可能性もあるということ。

そのため、妊活を始める際は短期間で結果を求めるのではなく、2~3か月以上を目安に体調管理を継続していく必要があります。その努力は、質の良い精子と卵子という、赤ちゃんへの最初で最高のプレゼントを作り上げる期間となります。
このような観点から、サプリメントを摂取する際も数ヶ月以上は継続して摂取することが望ましいといえるでしょう。

精子の質を高めるためにおすすめの食事・栄養素

男性の妊活=精子の質を高めるためには、どういった食生活を心がければ良いのでしょうか。積極的に摂取したい栄養素をご紹介します。

亜鉛

亜鉛は精子の生成に欠かせない栄養素であり、精子の質はもちろん精液量にも影響する栄養素です。牡蠣や赤身肉などに多く含まれますが、日常的に十分な量の摂取が難しい場合にはサプリメントを取り入れてみるのもひとつの手といえるでしょう。

亜鉛が含まれる食材
  ・牡蠣
  ・赤身肉
  ・レバー など

葉酸

葉酸は女性の妊活にもおなじみの基本的な栄養素ですが、男性にもおすすめです。
精子量の増加はもちろん、精子の正常形態率を高める効果も期待できます。

葉酸が含まれる食材
  ・ブロッコリー
  ・枝豆
  ・ほうれん草
  ・納豆
  ・卵黄 など

ビタミンC・ビタミンE

ビタミンCおよびビタミンEは抗酸化作用がある栄養素で、精子の酸化ストレスを防ぎ正常形態率を高める働きがあります。

ビタミンCが含まれる食材
  ・ブロッコリー
  ・パプリカ
  ・キウイ
  ・柑橘類 など

ビタミンEが含まれる食材
  ・ほうれん草
  ・かぼちゃ
  ・ナッツ類 など

男性も受けておきたい妊活の検査

男性の場合は比較的シンプルな検査で精子の状態を確認できるため、妊活を始めるタイミングで一度チェックしておくと安心です。長年不妊治療してきた夫婦が、実は無精子症であったという事例は少なくないのです。

精液検査

男性の妊活で基本となる検査が「精液検査」です。採取した精液をもとに、精子の状態を確認できます。
チェックされるのは以下のような項目です。

1.精液量(一度の射精で放出される精液の量)
2.精子濃度(精子の数が十分にあるか)
3.運動率(精子がどれくらい元気に動いているか)
4.正常形態率(正常な形をした精子の割合)

これらの数値によって、妊娠の可能性に影響がないかを確認します。
検査自体は比較的短時間で終わるため、男性の妊活の第一歩として受けやすい検査です。

どのタイミングで検査すべき?費用は?

男性の場合、精液検査のタイミングはいつでも問題ありません。妊活を始めた段階で検査を受けたり、1年ほど妊活を続けても妊娠に至らない場合に不妊検査を検討する男性も多いです。
「まだ早いかもしれない」と思う段階でも一度検査を受けておくと状況を把握しやすくなるでしょう。
気になる費用は、保険適用であれば数百円、自由診療の場合は数千円から1万円程度が一般的です。

男性の妊活をサポートするサプリメントとして注目される「翡翠」と「壮若」



翡翠



壮若

生活習慣の改善や食事の見直しは男性の妊活において基本となりますが、日常生活の中で必要な栄養素を十分に摂取するのが難しい場合もあります。そのような場合、サプリメントを取り入れて体調管理をサポートする方法も選択肢の一つです。

近年、男性の妊活をサポートするサプリメントとして注目されているのが、日本山人参茎葉粉末サプリメント「翡翠(ヒスイ)」と、第3類医薬品の滋養強壮薬「壮若(ソウジャク)」です。これらを併用した場合に精子へどのような影響があるのかについて研究が行われています。
この研究では、特定のパートナーと1年以上妊娠に至っていない30歳~59歳の男性を対象に、「翡翠」と「壮若」を12週間または24週間にわたり摂取してもらい、精子の状態の変化を評価しました。
その結果、以下のような変化が確認されています。

・12週間摂取したグループでは、総精子数が12週後・24週後のいずれの時点でも改善
・24週間摂取したグループでは、精子濃度および総精子数が24週後に改善

12週間以上の継続摂取でも一定の改善がみられるものの、摂取期間を24週間まで延ばすことで、精子の状態や男性機能においてより良い結果につながる可能性が示唆されました。

前述した通り、精子は作られてから成熟するまでに約2?3か月かかります。そのため、サプリメントを取り入れる場合も短期間で判断するのではなく、生活習慣の改善とあわせて数か月以上継続して体調管理を行うことが大切です。
このように、食事・生活習慣の見直しを基本としながら、必要に応じてサプリメントを取り入れることは、男性の妊活をサポートする方法の一つといえるでしょう。

参考:日本山人参茎葉粉末サプリメント「翡翠(ヒスイ)」と第3類医薬品滋養強壮薬「壮若(ソウジャク)」の併用が精子に及ぼす影響

男性の妊活についてよくある質問

Q.男性は妊活で何をすればいいですか?

A.精子の質を高めるために、生活習慣を整えることが基本です。
十分な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動、ストレス管理、禁酒・禁煙、漢方の活用を意識しましょう。
不妊という状況は男のプライドが傷つけられているので、知らず知らずのうちにストレスを抱えています。昔のデートコースに誘うなど夫婦の気分を変えることもストレス対策に有効です。

Q.男性の妊活はいつから始めるべきですか?

A.妊娠を希望するタイミングで、できるだけ早めに生活習慣を整えることが望ましいです。
精子は作られてから成熟するまでに約2?3か月かかるため、妊活を始める少なくとも数か月前から体調管理を意識しましょう。
精子の健康は妊娠率に大きく関わっているので早めに生活習慣を見直したり、健康的な食事を心がけることが大切です。

Q.男性も妊活の検査を受けたほうがいいですか?

A.男性側の状態を確認することも重要です。
妊活を続けても妊娠に至らない場合、不妊検査を検討する必要があります。
男性の場合は精液検査で精子数や運動率などを確認できるため負担が少ないので、不安材料を取り除くためにも検査を受けましょう。

Q.男性の妊活で必要な栄養素は?

A.亜鉛、葉酸、ビタミンC・Eなどの栄養素は精子形成に関係するといわれており、肉・魚・野菜・ナッツ類などをバランスよく摂取することが大切です。
必要に応じてサプリメントを取り入れることも視野に入れましょう。

りんどうでは男性の妊活もサポート

妊活は女性だけの問題ではないため、男性の生活習慣を改善することで妊娠率が変わる可能性もあります。
男性は仕事や付き合いもあるでしょうから、無理のない範囲で継続することが大切です。
漢方サロンりんどうでは女性はもちろん、男性の妊活もサポートしています。
健康な赤ちゃんが産まれてくるためには、すこやかな精子と元気な卵子、そして温かな子宮が不可欠です。夫婦が共に、わるいものを避け、よいものを取り入れる食生活、生活習慣を続ければ体調が整ってきます。すると、心が穏やかになり良い夫婦関係を保つことができます。

りんどうでは妊活期間について、「妊娠する前に、すこやかに過ごせる体づくりと前向きな考え方を学ぶという、親になるための大切な準備に費やす時間」であると考えます。
妊娠することがゴールではなく、新たな命を育む親となり、それぞれがしあわせな人生を歩むことが最大の目標と捉えると、妊活の日々の努力も楽しいものに感じられることでしょう。

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