哀しみを糧に変えるまで

胎児が無頭蓋症で墮胎を決断せざるを得なかった女性が
その時の心の内を教えてくれました。

〜〜〜〜〜

初めての待望の妊娠だった。
「女にしか、私にしか、この悲しみはわからない。
傷ついた体と心だけど赤ちゃんを抱きたい、ママになりたいという願いはどうやったら叶うの?」

産婦人科の外来待合室で、ほかの子どもを見ることができませんでした。

私には得られなかった大切なものが、他の人のところにはいて、まるでスポットライトの当たる明るい世界と影の世界にいる私に感じました。

手術前までは「お母さん」
麻酔して1時間もしたら「お母さんではない」
お腹に赤ちゃんがいなくなっている人になっていることにまた泣けてきました。

墮胎手術の際、卵巣腫瘍の存在が判りました。手術をして、数年後子どもを産むことができました。

胎内で数ヶ月しか生きられなかった我が子が教えてくれたのだと感謝しています。

今もお彼岸には、太宰府天満宮奥に祀られているところに家族でお参りに行っています。一瞬で初心に帰るところです。

漢方サロンりんどうのように、寄り添ってくれる伴走者がいると助けられる人がたくさんいると思っています。

〜〜〜〜〜

赤ちゃんを産んであげられなかったという事実はひとつですが、体験した人の数だけ真実のドラマが在ります。

経験したことが
その後の生き様を創る。

哀しみを糧に変えるまで、生きて、生き抜いて
遠い未来、天国でその子を抱きしめる姿を想い願います。

辛い経験を話してくださってありがとうございます。

この話が誰かの糧になりますように祈ります。

2023年12月12日 カテゴリー:お客様の声.不妊・妊活

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