【養生】9月は五感で秋の気配を探して
厳しい暑さが少しずつやわらぎ、朝夕には涼しい風を感じる9月は夏の疲れが表面化しやすく、気温差や日照時間の変化によって自律神経も乱れやすい季節…
健康・美容
◆二十四節気
10月8日「寒露(かんろ)」
朝晩の冷え込みが強くなり、秋が深まっていく頃
鴻雁来(こうがんきたる)
菊花開(きくのはなひらく)
蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)
10月23日「霜降(そうこう)」
朝晩の冷え込みがさらに増し、霜が降りる頃
霜始降(しもはじめてふる)
霎時施(こさめときどきふる)
楓蔦黄(もみじつたきばむ)
乾いた秋風に吹かれた枯れ葉が目につくこの時期は、空気の乾燥と昼夜の気温差から、肌や身体のコンディションも揺らぎやすくなります。
10月は、肌や身体の潤いを守りながら、少しずつ冬に向けて身体を整えていくことを意識してみましょう。
◆秋の養生
・早寝早起きで、規則正しい生活を
秋は、夏の活動的な生活から冬の落ち着いた生活へと切り替えていく時期。
朝はカーテンを開けて朝日を浴び、日中はできる範囲で身体を動かし、夜はゆっくり休みましょう。
朝の光を浴びることは、体内時計を整える生活習慣のひとつです。
「朝起きて、夜は休む」という自然なリズムを大切にしましょう。
・心を落ち着かせる
秋は日が短くなり、気温も少しずつ下がっていきます。
なんとなく寂しさを感じたり、気持ちが揺れたりすることもあるかもしれません。
そんなときは、「自分だけなのでは」と抱え込まず、家族や友人など身近な人に話してみましょう。
ひとりで頑張りすぎず、心にも余白をつくることが大切です。
・深呼吸をする
深呼吸は、気持ちをゆったりと整える習慣としておすすめです。
鼻からゆっくり息を吸い、無理のない範囲で少し息を止めてから、口から細く長く吐いてみましょう。
大切なのは「頑張って吸う」ことよりも、ゆっくり吐くこと。
忙しい毎日の中でも、数回の深呼吸でひと息つく時間をつくってみてください。
・薄着で外出しない
日中は暖かくても、朝晩は思った以上に冷える10月。
特に季節の変わり目は、服装を調整しながら身体を冷やさないようにしましょう。
薄手の羽織りものやストールなどを準備しておくと安心です。
漢方・養生の考え方では、秋から冬にかけては身体を守る力を意識して過ごす時期とされています。
・汗をかいたら、そのままにしない
運動や外出などで汗をかいたときは、汗をそのままにせず、タオルなどでやさしく拭き取りましょう。
汗で身体が冷えないよう、必要に応じて着替えることも大切です。
◆秋の食養生
秋の食事は、旬の食材を楽しみながら、冬に向けて身体を整えていくことを意識しましょう。
ここでは、漢方・薬膳で昔から大切にされてきた食材の考え方と、現代の栄養面からおすすめしたい食材をご紹介します。
○肺を潤すとされる白い食材
漢方・薬膳では、秋は「乾燥」に注意したい季節と考えます。
梨、れんこん、大根、白菜、山芋、百合根、白きくらげ、松の実、銀杏など、みずみずしいものや白い食材を取り入れてみましょう。
○身体を温め、気を補うとされる食材
さつまいも、里芋、人参、ごぼうなどの根菜類、きのこ類、米、もち米、山芋、栗、かぼちゃなど。
秋においしい根菜や穀類、いも類は、毎日の食卓にも取り入れやすい食材です。
○辛味のある食材
ねぎ、生姜、大根などの辛味のある食材も、秋の食養生に取り入れられてきました。
特にねぎは、白い部分も上手に活用しましょう。
○身体の潤いを意識したいときに
白ごま、はちみつ、くるみなどもおすすめです。
ただし、はちみつは糖分も多いため、摂り過ぎには注意しましょう。
○旬の青魚を食卓に
さんま、いわし、さばなどの青魚には、DHAやEPAが含まれています。
秋の旬を楽しみながら、魚料理を食卓に取り入れてみましょう。
◆秋の土用は、胃腸をいたわる期間
2026年の秋土用は、10月20日(火)から11月6日(金)までです。11月7日の立冬を迎える前の約18日間が秋土用にあたります。
秋の実りがおいしい季節ですが、秋土用の時期は、食べ過ぎに注意して胃腸をいたわることを意識してみましょう。
特に、
食べ過ぎ
脂っこいものの摂り過ぎ
冷たいものの摂り過ぎ
甘いものの摂り過ぎ
は控えめに。
「お腹いっぱい」になるまで食べるのではなく、腹八分目を心がけるだけでも、食事との向き合い方が変わります。
◆毎日の積み重ねが、冬の準備につながります
朝すっきり目覚め、
「今日も動いてみよう」
と思える毎日を過ごすために。
旬の食材を楽しむ
姿勢を正し、腹筋を意識して身体を動かす
十分な睡眠時間を確保する
肌の乾燥が気になったら、保湿を心がける
腹八分目を意識して、胃腸をいたわる
そんな小さな毎日の積み重ねが、季節の変化に対応しやすい身体づくりにつながります。
◆りんどうのおすすめ養生
10月の養生に、りんどうがおすすめしている漢方薬のひとつが「壮若(そうじゃく)」です。
「壮若」は第3類医薬品の生薬製剤で、虚弱体質、肉体疲労、病中病後、胃腸虚弱、食欲不振などの滋養強壮を目的としたお薬です。
長く続いた暑さを乗り越えた身体は、自分で感じている以上に疲れていることがあります。
「最近、疲れが抜けにくい」
「食欲が落ちている」
「身体が弱っているように感じる」
そんなときは、自己判断だけで無理をせず、薬剤師や登録販売者などに相談しながら、自分の体調に合った養生を取り入れていきましょう。
◆季節に合わせて、自分の身体をいたわる
女性の身体は、年齢や生活環境だけでなく、季節の変化によっても揺らぎを感じることがあります。
だからこそ、体調を崩してから対処するのではなく、日々の食事や睡眠、運動、休息などを大切にすること。
漢方では、身体が本来持っている力を支えながら、自然のリズムに寄り添って健康を保つという考え方を大切にします。
お薬も、そのための選択肢のひとつ。
自分の身体の声に耳を傾け、必要に応じて専門家に相談しながら、無理なく養生を続けていきましょう。
自然のリズムに寄り添いながら、肌を乾燥から守り、身体を冷やさず、食べ過ぎにも気をつける。
そんな「自分の身体をやさしくいたわる10月」をお過ごしください。
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